*debugger.txt* For Vim バージョン 8.1. Last change: 2019 Jul 06 VIMリファレンスマニュアル by Gordon Prieur
デバッガ支援機能
These features are for integration with これらの機能はデバッガ、統合プログラミング環境 (IPE)、統合開發環境 (IDE) との調整のためのものです。Vim 端末ウィンドウ內でのデバッガの實行については |terminal-debugger| を參照してください。
1. デバッガ機能 | |debugger-features| |
2. Vim のコンパイルオプション | |debugger-compilation| |
3. 統合デバッガ | |debugger-integration| |
以下の機能が利用できます:
もう 1 つのコマンド入力 | |alt-input| |
デバッグ目印 | |debug-signs| |
デバッグソースコード强調 | |debug-highlight| |
メッセージフッター | |gui-footer| |
バルーンウィンドウ | |balloon-eval| |
これらの機能は Motif バージョンの gvim で使ふために特別に追加されました。しかしながら、|alt-input| と |debug-highlight| は vim と gvim でも使用できるやうに書かれてゐます。その他の機能は非 GUI バージョンの Vim でもわづかな變更で使ふことができます。しかし、著者はそのやうな變更をしてゐませんし、Motif GUI ではないバージョンの Vim ではテストしてゐません。
Vim がデバッガと協調動作するには、最低限デバッガや外部ツールからの入力のための接續が必要になります。多くの場合は出力のための接續も必要ですが、これは絕對に必要といふわけではありません。
外部デバッガが Vim にコマンドを送ることが入力接續の目的です。デバッガから送られるコマンドは現在のデバッグ環境や狀態を表示するために充分である必要があります。
現在の實裝は X ツールキット (X Toolkit) の發送ループと XtAddInput() ファンクションコールを基本にしてゐます。
多くのデバッガは小さな目印を表示したり、その行を色で强調することで特定の行に印を付けます。デバッガは |:sign| コマンドを使つて (Vim に) グラフィカルな目印を設定させることができます。この機能の使はれ方の一例は、デバッグしてゐるプログラムの實行位置 (プログラムカウンタ:PC) を表示するのに、デバッガが表示する矢印に見る事ができます。別の例ではブレークポイントを示す小さな停止記號があります。これらの視覺的な强調はユーザーがデバッガ狀態の經過を追ふ助けになります。
この機能はデバッガ以外の用途にも使用することができます。IPE はビルドエラー、檢索したテキスト、その他を强調するのに何かしらの目印を使用します。この機能は印がより高い視認性を確保するために |debug-highlight| と一緖に利用することができます。
デバッグ目印は |:sign| コマンドを使つて定義、設置します。
この機能によつて、行に優れた强調を施すことができます。これは特定の行を目立たせることを目的としてゐます。この强調は vim と gvim 兩方で動作させることができ、gvim に限り、多くの場合デバッグ目印と一緖に使ふことができます。唯一の例外は Sun Microsystem の dtterm です。dtterm には目印を表示するためのスペースがあります。
{譯注: なので、これを利用する際はコンソール vim でも目印を利用可能となります}
メッセージフッターはデバッガや IPE からのメッセージを表示するのに使用します。またメニューやツールバーの tips (一言ヒント) を表示するのにも使用できます。GUI ウィンドウの下のフッターエリアは、Ex コマンドを表示する行のさらに下に位置します。
フッターエリアの表示・非表示は ’guioptions’ の ’F’ フラグで制禦します。
この機能はデバッガや外部ツールに、マウスが指す位置に應じた動的な情報を表示する機能を提供します。この機能は「Sun’s Visual WorkShop」のデバッガに式の評價結果を表示させることを目的としましたが、その他の情報を表示するのに利用できるやうに、可能な限り一般的な樣式で實現されてゐます。ただし機能は制限されてゐます。高度なポップアップについては |popup-window| を參照してください。
バルーンウィンドウを使ふもう 1 つの方法は、オプション ’balloonexpr’ を使ふことです。これは完全にユーザーが定義できます。
バルーンウィンドウには幾つかの設定可能なパラメーターがあります。Motif ではフォントリストと色は X リソース經由で設定されます (XmNballoonEvalFontList, XmNballoonEvalBackground, XmNballoonEvalForeground)。
オプション ’balloondelay’ はバルーンを表示するまでの遲延時閒を設定します。
この機能を有效にするにはオプション ’ballooneval’ をオンにする必要があります。
バルーンウィンドウは |+balloon_eval| 機能をコンパイル時にした時のみ GUI で利用できます。端末では |+balloon_eval_term| 機能が重要です。
バルーンウィンドウ函數はツールバーのツールチップを表示する際にも利用されてゐます。これにはオプション ’ballooneval’ を設定する必要はありません。しかしその他の設定はこのツールチップにも適用されます。
デバッガ機能は Sun の「Visual WorkShop Integrated Programming Environment」(ipe) と一緖に使ふために明示的に加へられました。しかし、それらの Sun の ipe と共に使用する機能は他のデバッガも一部もしくは全部を使ふことができるやうに、可能な限り一般的な樣式で實現されてゐます。
以下のコンパイル時のプリプロセッサー變數で機能の有無效を制禦します:
もう 1 つのコマンド入力 | ALT_X_INPUT |
デバッグ目印 | FEAT_SIGNS |
デバッグソースコード强調 | FEAT_SIGNS |
メッセージフッター | FEAT_FOOTER |
バルーンウィンドウ | FEAT_BEVAL |
最初の完全な IPE/IDE との統合は Sun Visual WorkShop です。gvim を VWS とのインターフェイスを有效にしてコンパイルするには次のフラグを設定します。これにより上で述べた全てのフラグを設定されます:
Sun Visual WorkShop | FEAT_SUN_WORKSHOP |
完全に統合されたデバッガ/IPE/IDE は、唯一 Sun の「Visual WorkShop Integrated Programming Environment」だけです。
Sun の NetBeans のサポートについては |netbeans| を參照してください。