*filetype.txt* For Vim バージョン 8.1. Last change: 2019 Jul 16 VIMリファレンスマニュアル by Bram Moolenaar
ファイル形式
1. ファイル形式 | |filetypes| |
2. ファイル形式別プラグイン | |filetype-plugins| |
3. 標準で附屬する形式別プラグインの解說 | |ftplugin-docs| |
|autocmd.txt| も參照。
Vim は編輯してゐるファイルの形式を檢出することができる。これはファイル名をチェックしたり、場合によつてはファイル內に特定のテキストがあるかを調べることで實現されてゐる。
ファイル形式の檢出を有效化するには、vimrcファイルでこのコマンドを使用する:
:filetype on
新しいファイルや既存のファイルを編輯する際には必ず、Vim はファイルの形式を認識し ’filetype’ オプションを設定しようと試みる。それが構文强調やオプションの設定、その他を行ふために使はれる FileType イベントのきつかけとなる。
Note:
Vi 互換とは全てのオプションがグローバルであることを意味するので、ファイル形式識別と ’compatible’ は同時に使ふことはできない。既に ’compatible’ を設定してゐる場合には、それを解除する必要がある。
詳細: ":filetype on
" コマンドは次のファイルのうち 1 つをロードする。
Amiga | $VIMRUNTIME/filetype.vim |
Mac | $VIMRUNTIME:filetype.vim |
MS-DOS | $VIMRUNTIME\filetype.vim |
RiscOS | Vim:Filetype |
Unix | $VIMRUNTIME/filetype.vim |
VMS | $VIMRUNTIME/filetype.vim |
このファイルは BufNewFile と BufRead イベントに對する自動實行コマンドを定義する Vim script ファイルである。ファイル形式がファイル名から決定できない時には、ファイルの內容を檢出するために $VIMRUNTIME/scripts.vim が使用される。
GUI で使用してゐるとき、または GUI を開始しようとしてゐるときには、|menu.vim| も讀み込まれる。これを避けるには |'go-M'| を參照。
獨自のファイルタイプを追加するには、下の |new-filetype| を參照。あるファイルタイプについてのヘルプを檢索するには、ファイルタイプ名の前に "ft-" をつけ、さらに必要に應じて "-syntax", "-indent", "-plugin" をつける。例:
:help ft-vim-indent :help ft-vim-syntax :help ft-man-plugin
ファイル形式を自動的に檢出できなかつた場合や、閒違つた形式になつてしまつた場合には、’filetype’ オプションを手動で設定するか、ファイルにモード行 (modeline) を追加する選擇肢がある。例として、IDL ファイルに設定するにはこのコマンドを使ふか:
:set filetype=idl
この |modeline| をファイルに追加する:
/* vim: set filetype=idl : */
ファイル形式別プラグインのロードを有效化するには:
:filetype plugin on
まだファイル形式檢出が有效になつてゐない時には、同時に有效化される。これは實際には ’runtimepath’ にある "ftplugin.vim" をロードする。結果的にファイルが編輯される時に對應するプラグインファイルがロードされる (ただし檢出したファイル形式に合致するプラグインファイルがあつた時のみ)。|filetype-plugin|
ファイル形式別プラグインを無效化するには:
:filetype plugin off
ファイル形式の檢出自體は無效にならない。しかしながらファイル形式の檢出を無效にした場合には、プラグインもロードされなくなる。これは實際には ’runtimepath’ にある "ftplugof.vim" をロードする。
ファイル形式別インデントのロードを有效化するには:
:filetype indent on
まだファイル形式檢出が有效になつてゐない時には、同時に有效化される。これは實際には ’runtimepath’ にある "indent.vim" をロードする。結果的にファイルが編輯される時に對應するインデントファイルがロードされる (ただし檢出したファイル形式に合致するインデントファイルがあつた時のみ)。|filetype-plugin|
ファイル形式別インデントを無效化するには:
:filetype indent off
ファイル形式の檢出自體は無效にならない。しかしながらファイル形式の檢出を無效にした場合には、インデントファイルもロードされなくなる。これは實際には ’runtimepath’ にある "indoff.vim" をロードする。さうすると、これから開くファイルに對して自動インデントが無效になる。すでに開いてゐるファイルに對しては何も變はらない。すでに開いてゐるファイルに對して自動インデントを無效にするには ’autoindent’, ’cindent’, ’smartindent’, ’indentexpr’ をオフにする。
ファイル形式の檢出を無效にするには、次のコマンドを使用する:
:filetype off
これはプラグイン ("plugin") とインデント ("indent") のフラグを保持はするが、ファイル形式は檢出されなくなるので、次に ":filetype on
" をするまではそれらは動作しなくなる。
槪要:
コマンド | 檢出 | プラグイン | インデント |
---|---|---|---|
:filetype on | 有效 | 變化なし | 變化なし |
:filetype off | 無效 | 變化なし | 變化なし |
:filetype plugin on | 有效 | 有效 | 變化なし |
:filetype plugin off | 變化なし | 無效 | 變化なし |
:filetype indent on | 有效 | 變化なし | 有效 |
:filetype indent off | 變化なし | 變化なし | 無效 |
:filetype plugin indent on | 有效 | 有效 | 有效 |
:filetype plugin indent off | 變化なし | 無效 | 無效 |
現在の狀態を知るには次のやうにタイプする:
:filetype
このやうな出力が得られる:
filetype detection:ON plugin:ON indent:OFF
ファイル形式は構文强調にも利用される。":syntax on
" コマンドが使用されると、ファイル形式檢出もインストールされる。":syntax on
" の後に ":filetype on
" を實行する必要はない。
特定のファイル形式を無效にするには、自分のファイル形式ファイルに1行追加する。|remove-filetype| 參照。
再びファイル檢出を有效化するには:
:filetype detect
空のファイルから編輯を始めて、ファイル形式を判定するのに充分なテキストをタイプしてからコレを使用する。例へば、シェルスクリプトの中で "#!/bin/csh" を入力してからといふこと。
ファイル形式檢出が無效になつてゐた時には、引數 "on" が指定された時のやうに、初めに有效化される。
同じ擴張子が2つのファイル形式で使用されてゐる時には、Vim はファイルがどのやうな種類であるかを推測する。これは常に動作するわけではない。ある擴張子に對してどのファイル形式を使ふか明示的に指定するのに、幾つかのグローバル變數を使ふことができる:
ファイル名 | 變數 |
---|---|
*.asa | g:filetype_asa |ft-aspvbs-syntax| |ft-aspperl-syntax| |
*.asp | g:filetype_asp |ft-aspvbs-syntax| |ft-aspperl-syntax| |
*.asm | g:asmsyntax |ft-asm-syntax| |
*.prg | g:filetype_prg |
*.pl | g:filetype_pl |
*.inc | g:filetype_inc |
*.w | g:filetype_w |ft-cweb-syntax| |
*.i | g:filetype_i |ft-progress-syntax| |
*.p | g:filetype_p |ft-pascal-syntax| |
*.sh | g:bash_is_sh |ft-sh-syntax| |
*.tex | g:tex_flavor |ft-tex-plugin| |
特定のファイルが檢査されないやうにするには、g:ft_ignore_pat 變數を使ふ。この變數はデフォルトで次のやうに設定されてゐる。
:let g:ft_ignroe_pat = '\.\(Z\|gz\|bz2\|zip\|tgz\)$'
この設定は壓縮ファイルを檢査しないやうにしてゐる。
使ひたいファイル形式が Vim に檢出されない (存在しない) 場合には、その形式を追加する 4 つの方法がある。どちらにせよファイル $VIMRUNTIME/filetype.vim は變更するべきではない。そのファイルは新しい Vim をインストールする際に上書されるのだから。
この方法はファイルタイプごとにファイルを作ることで機能する。不便な點は ファイルがたくさんになつてしまふこと。便利な點は適切なディレクトリにファ イルを置くだけで機能すること。
:!mkdir ~/.vim :!mkdir ~/.vim/ftdetect
au BufRead,BufNewFile *.mine set filetype=mine
Note:
"augroup
" コマンドは要らない。そのファイルを讀み込むときに既に定義されてゐる。パターンに "*" を使ひファイルの內容から判斷することもできる。そのファイルを例へば "mine.vim" といふ名前で先程の "ftdetect" ディレクトリに保存する。UNIXを例に擧げる::w ~/.vim/ftdetect/mine.vim
"ftdetect" ディレクトリの中のファイルはデフォルトの檢査のあとに使はれるので、それ以前に決定したファイルタイプを變更することができる。しかしここで |:setfiletype| を使へば、それ以前に決定したファイルタイプをそのままにしておくこともできる。
上と同樣。ただし、無條件に ’filetype’ を設定する代はりに、’:setfiletype
’ を使ふ。これはファイルタイプがまだ認識されてゐないときだけ ’filetype’ を設定する。次に例を示す。
au BufRead,BufNewFile *.txt setfiletype text
すでに認識されたファイルタイプをコマンドから使ふことができる。例へば、ファイルタイプが "pascal" だつた時にファイルタイプを "mypascal" に設定するには:
au BufRead,BufNewFile * if &ft == 'pascal' | set ft=mypascal | endif
:!mkdir ~/.vim
" 獨自の filetype ファイル if exists("did_load_filetypes") finish endif augroup filetypedetect au! BufRead,BufNewFile *.mine setfiletype mine au! BufRead,BufNewFile *.xyz setfiletype drawing augroup END
このファイルを "filetype.vim" としてユーザーランタイムディレクトリに保存する。UNIX を例にあげる:
:w ~/.vim/filetype.vim
作成した filetype.vim はデフォルトの FileType 自動實行コマンドがインストールされる前に讀み込まれる。そのため新しく作成した自動實行コマンドが先に適合し、":setfiletype
" コマンドがこれ以後に他の自動實行コマンドにより ’filetype’ が設定されないことを保證する。
:!mkdir ~/.vim
if did_filetype() " 既にファイル形式が決定してゐる finish " ..その時はこのチェックは行はない endif if getline(1) =~ '^#!.*\<mine\>' setfiletype mine elseif getline(1) =~? '\<drawing\>' setfiletype drawing endif
より多くの例については $VIMRUNTIME/scripts.vim を參照。このファイルを "scripts.vim" としてユーザーランタイムディレクトリに保存する。UNIX を例に擧げる:
:w ~/.vim/scripts.vim
新しく作成した scripts.vim はデフォルトのファイル形式チェックの前に讀み込まれるので、$VIMRUNTIME/scripts.vim に書かれたデフォルトの判定規則を上書きすることができる。
ファイル形式が誤つて檢出されたならば、(上を參考に) それを補正する filetype.vim か scripts.vim をインストールする。’filetype’ に存在しない形式の名前を設定すれば、それ以降の檢出スクリプトで別の値が設定されてしまふのを避けることができる:
:set filetype=ignored
複數人で使用する環境を設定してゐて、個々のユーザーにはファイル形式を追加/削除させたくないならば、ランタイムディレクトリに置いて全ユーザーが共有するやうに filetype.vim と scripts.vim を書く必要がある。そのスクリプトを置くディレクトリには ’runtimepath’ の示すうちのどれか 1 つを選擇する。’runtimepath’ の中に設定を置きたいディレクトリが見あたらなければ、|system-vimrc| 內で正しく追加する必要がある。既に設定されてゐるデフォルトのディレクトリを變更しないやうに注意。
Note:
RISC OS サポートが削除されたため、このコードは現在無效化されてゐる。將來これは ’filetype’ オプションを使用することになるだらう。
ファイルと共に「形式」を記錄できるオペレーティングシステム (OS) では、ファイルがある「形式」だつた時にだけ實行される自動コマンドを設定することができる。
實際の「形式」チェックは Vim をどのプラットフォームで使用してゐるかに依存する; 詳細は使用してゐるシステムの解說書を參照のこと。
OS による「形式」を利用するには自動實行コマンドの檢出パターンの場所に、次の例に示すやうに折カッコで圍んだ檢出させたい「形式」のリストを書く:
:au BufRead *.html,<&faf;HTML> runtime! syntax/html.vim
これは以下に適合する:
「形式」とパターンを同時に指定することもできる (そのやうな場合には、兩方共マッチする必要がある):
:au BufRead <&fff>diff*
これは「形式」が "&fff" で名前が "diff" で始まるファイルに適合する。
"plugin" ディレクトリは ’runtimepath’ オプションに示されてゐるならば、どのディレクトリに置いても良い。そこに示された全てのディレクトリにあるプラグインが檢索され讀み込まれる。例へば、次のコマンドを實行すると:
set runtimepath
次の內容が出力される:
runtimepath=/etc/vim,~/.vim,/usr/local/share/vim/vim60
この時 Vim は以下に示すディレクトリとそれ以下にある全てのプラグインを讀み込む:
/etc/vim/plugin/ ~/.vim/plugin/ /usr/local/share/vim/vim60/plugin/
Note:
最後の 1 つは$VIMRUNTIME
が展開されたものであることに注意。
Note:
プラグインマネージャーや |packages| を使つてゐる場合、たくさんのディレクトリが ’runtimepath’ に追加されることに注意。これらのプラグインはそれぞれに自分用のディレクトリが必要であり、~/.vim/plugin に直接置いてはいけない。
プラグインが讀み込まれてゐないらしい場合はどうすれば良いのか? Vim 起動時に |-V| 引數を使用すれば何が起こつてゐるか知ることができる:
vim -V2
多くのメッセージが表示されるが、プラグインの讀み込みの前には特定の記述がなされる。それは次のやうに始まる:
Searching for "plugin/**/*.vim" in
これを見れば Vim がプラグインスクリプトをどこから探してゐるのかがわかる。
ファイル形式プラグインが有效になつてゐれば |:filetype-plugin-on|、プラグイン讀込時にオプションが設定されキーマップが定義される。それらは全てバッファローカルで、他のファイルに對しては決して作用しない。
ファイル形式により定義されるキーマップが自分で定義したキーマップの邪魔になることもあり得る。幾つかこれを囘避する方法がある:
:let maplocalleader = ","
デフォルトのバックスラッシュ (\ 記號) に替へてコンマが全てのマップの始まりのキーになる。|<LocalLeader>| も參照。
:map ,p <Plug>MailQuote
どのやうな機能が提供され、それにどのやうな文字列がキーマップされてゐるのか、プラグインファイルの說明をチェックする必要がある。獨自のキーマップはプラグインが讀み込まれる (つまりその形式のファイルが讀み込まれる) 前に定義する必要がある。さうすればプラグインはデフォルトキーマッピングのインストールを行はない。
:let no_mail_maps = 1
:let no_plugin_maps = 1
グローバルな ($VIMRUNTIME にある、システムが提供する) ファイル形式プラグインがキッチリ望むやうに動作しない場合には、これを變更する方法が 3 通りある:
新しいファイル形式プラグインを作り、’runtimepath’ の始めのはうに置く。一例として、UNIX ではこのファイルを利用できる:
vim ~/.vim/ftplugin/fortran.vim
追加したい設定やキーマップをこのファイルに記述する。グローバルプラグインはこれの後に讀み込まれるので、ここで行つた設定は上書される可能性がある。そのやうな場合には以下の2つの方法のどちらかを利用する。
’runtimepath’ の始めのはうにそのプラグインのコピーを置く。一例として、UNIX ではこのやうに行ふ:
cp $VIMRUNTIME/ftplugin/fortran.vim ~/.vim/ftplugin/fortran.vim
さうすればコピーしたファイルを好きなやうに變更できる。これは變數 b:did_ftplugin が設定されてゐれば、グローバルプラグインは讀み込まれない仕組みになつてゐることによる。この方法には、配布されるプラグインが改良された際に、再びコピーし同じやうに變更しなければならない、といふ短所がある。
vim ~/.vim/after/ftplugin/fortran.vim
このファイルの中では、變更したい設定だけを變更できる。
{譯注: エントリ = 日附ごとの區切り アイテム = 日附內の項目}
チェンジログファイルを簡單に扱ふことを可能にする。いくつかの便利なコマンドやマッピング、變數がある。
’comments’ | フォーマットを崩さないやうに空に設定される。 |
’textwidth’ | 標準的な値である 78 に設定される。 |
’formatoptions’ | テキストを折り返すために ’t’ が加へられる。 |
NewChangelogEntry | 適切にアイテムを追加する (以下參照)。 |
<Leader>o | 上と同樣に適切にアイテムを追加する(以下參照)。 |
Note:
グローバルマッピングはあらかじめ ftplugin/changelog.vim を實行することで有效になる。例へばruntime ftplugin/changelog.vimと |.vimrc| に書くやうにして。
{譯注: この例だと閒違へてこのまま書いちゃいさう。}
カレントディレクトリに "ChangeLog" といふファイルがあれば開き、既に開かれてゐればバッファを切替へる。そして上記のローカルマッピング <Leader>o と同じやうに働く。
非推奬。g:changelog_dateformat を使ふこと。
エントリに入れる日附(と時閒)の書式。使へるフォーマットは |strftime()| と同じ。デフォルトでは標準的に使はれてゐる "%Y-%m-%d" が設定されてゐる。
ユーザーの名前とメールアドレス。デフォルトは環境變數とシステムファイルから推定される。まづカレントユーザーについての情報を得るために /etc/passwd を探す。そこの最初の區切りにユーザーの實名があることを期待してゐる。次に環境變數の $NAME
をチェックする。最後にアドレスを得るために ‘whoami
‘ と ‘hostname
‘ を實行する。最終的に次のやうな値を決定する。
Full Name <user@host>
エントリを作成するときの書式。次の特別な文字が使へる:
%% | 1 つの ’%’ が入る |
%d | 上記で定義した日附 |
%u | 上記で定義したユーザーの名前 |
%p | b:changelog_entry_prefix の結果 |
%c | 作成後のカーソルの位置 |
デフォルトは "%d %u\n\n\t* %p%c\n\n"。これは次のやうになる ( | はカーソルの位置を示してゐる。しかし、行頭の | は行の始まりを表す)
|2003-01-14 Full Name <user@@host> | | * prefix|
アイテムを作成するときの書式。次の特別な文字が使へる:
%p | b:changelog_entry_prefix の結果 |
%c | 作成後のカーソルの位置 |
デフォルトは "\t*\c"。これは次のやうになる
| * prefix|
日附エントリを探すための檢索パターン。g:changelog_new_date_formatと同じ特別な文字が使へる。デフォルトは ’^/\s*%d\_s*%u’ で、次のやうな行
|2003-01-14 Full Name <user@host>
を見つける。
日附エントリの終端を探すための檢索パターン。g:changelog_new_date_format におけるトークンと同じものが使用できる。デフォルトは ’^\s*$’ で、空白文字のみを含む行または完全な空行を檢索する。
チェンジログファイルの名前。既定値は ’ChangeLog’。
カレントバッファに使ふチェンジログのパス。既定では空文字列で、カレントバッファと同じディレクトリから |b:changelog_name| といふ名前のファイルが檢索される。それが見つからない場合は、カレントバッファの親ディレクトリを檢索する。ファイルが見つかるか、それ以上上がれなくなるまで、再歸的にこれが繰り返される。
新しいエントリのプリフィックスを生成するための函數の名前を指定する。函數は引數を取らず、プリフィックスの文字列を返す。函數は空文字を返しても構はない。デフォルトでは ChangeLog のパスとカレントバッファのパスの閒の最短パスが使用される。將來的には他の變數コンテキスト (例へば g:) でも指定できるやうになる豫定である。
チェンジログエントリは適切な位置に插入される。現在の日附とユーザーを得た後に、その日附とユーザーのエントリをファイルから探し、見つかればその下にアイテムを加へる。なければ新しいエントリとアイテムをファイルの先頭に加へる。
’expandtab’ | .vimrc で fortran_have_tabs が指定されなければ、フォートラン標準に從つてタブ文字を避けるために有效にする。 |
’textwidth’ | フォートラン標準に從つて固定形式のソースでは 72 に、自由形式のソースでは 80 に設定される。 |
’formatoptions’ | コードとコメントを分けて、長い行を保持するやうに設定される。これにより |gq| でコメントを整形できる。 |
fortran_have_tabs についての議論とソース形式の判定法については |ft-fortran-syntax| を參照。
現在のコミットの差分をプレビューウィンドウに表示する :DiffGitCached
といふコマンドが提供されてゐる。このコマンドを實行すると、その引數をつけて "git diff –cached" が實行される。
’modeline’ | トロイの木馬の危險を避けるのと、「件名」に含まれる "Vim:" がエラーメッセージの原因となる可能性を排除するために、モード行はオフになる。 |
’textwidth’ | 72 に設定する。e-mail では良く推奬される値。 |
’formatoptions’ | テキストを折返し、新しい行ではコメントリーダーを繰り返すやうに設定。引用記號の ">" が繰り返される。これにより |gq| で引用文を整形できる。 |
ビジュアルモードでは選擇されたテキストを、ノーマルモードではカーソルの位置からファイル末端までのテキストを引用する。これは全ての行に "> " が插入されることを意味してゐる。
マニュアルページを洗煉された方法で表示する。ユーザーマニュアルの |find-manpage| も參照のこと。
マニュアルページを讀み込む前に ":Man
" を利用するには、起動 vimrc ファイルでこのスクリプトを讀み込む必要がある:
runtime ftplugin/man.vim
’iskeyword’ | マニュアルページの名前の上でCTRL-]を使へるやうにするために文字 ’.’ が追加される。 |
Man {name} | {name} についてのマニュアルページを表示する。 |
Man {number} {name} | {number} セクションの {name} についてのマニュアルページを表示する。 |
カーソル下の單語についてのマニュアルページを表示する。
同上、マッピングを使ふことを可能にする:
nmap <F1> <Plug>ManPreGetPage<CR>
CTRL-] | カーソルの下の單語についてのマニュアルページへ移動する。 |
CTRL-T | 直前のマニュアルページへ戾る。 |
q | ":quit " と同じ |
水平の代はりに垂直分割を使用するには:
let g:ft_man_open_mode = 'vert'
新しいタブを使ふには:
let g:ft_man_open_mode = 'tab'
折疊を有效にするにはこの變數を使ふ:
let g:ft_man_folding_enable = 1
もしデフォルトの折疊が好みではないのなら、代はりに autocommand を使つて望んだ折疊スタイルを追加できる。例:
autocmd FileType man setlocal foldmethod=indent foldenable
a:Man {number} {name} が man {number} {name} のやうに振る舞ひ、ページが見つからない場合に man {name} を實行させたくなければ、これを使用する:
let g:ft_man_no_sect_fallback = 1
’keywordprg’ を設定して、|K| コマンドを Vim ウィンドウのマニュアルページにもできる:
set keywordprg=:Man
:Man
コマンドを使ふと、Vim をマンページにできる (その構文はマンページをハイライト表示し、CTRL-] でヒットしたリンク先のマンページをたどる)。
bash, zsh, ksh もしくは dash の場合、設定ファイル (.bashrc, .zshrc, ...) に以下の設定を追加する。
export MANPAGER="vim -M +MANPAGER -"
(t)csh の場合、設定ファイルに以下の設定を追加する。
setenv MANPAGER "vim -M +MANPAGER -"
fish の場合、設定ファイルに以下の設定を追加する。
set -x MANPAGER "vim -M +MANPAGER -"
PDF ファイル內をジャンプするため、タグスタックをシミュレートする <C-]> と<C-T> といふ2つのマップが提供されてゐる。次のものがタグとして扱はれる:
これらのマップは次のコマンドで無效化できる
:let g:no_pdf_maps = 1
デフォルトでは、PEP8 に從つて以下のオプションが設定されてゐる:
setlocal expandtab shiftwidth=4 softtabstop=4 tabstop=8
この動作を無效にするには、あなたのvimrcに次の變數を設定する:
let g:python_recommended_style = 0
quickfix ウィンドウには "qf" ファイルタイプが使はれます。|quickfix-window| を參照してください。
quickfix ファイルタイププラグインは |status-line| で quickfix リストを生成するコマンドを表示するための設定を含んでゐます。この設定を無效にするには次のやうに設定します:
:let g:qf_disable_statusline = 1
デフォルトで、ftplugin/html.vim は讀み込まれません。もしも讀み込ませたいのなら、|vimrc| に次を追加します:
let rmd_include_html = 1
’formatexpr’ オプションは、R コードと Markdown への別の値が直接設定されます。’formatexpr’ が設定されないのを望むなら、|vimrc| に次を追加します:
let rmd_dynamic_comments = 0
formatexpr’ オプションは R コードと ReStructuredテキスト への別の値が直接設定されます。’formatexpr’ が設定されないのを望むなら、|vimrc| に次を追加します:
let rrst_dynamic_comments = 0
以下のフォーマット設定がオプションで利用可能である:
setlocal expandtab shiftwidth=3 softtabstop=3 tabstop=8
この機能を有效にするには、あなたのvimrcに次の變數を設定する:
let g:rst_style = 1
このプラグインに關する說明は非常に多いので、別のファイルに記述してある: |pi_spec.txt|
このプラグインに關する說明は非常に多いので、別のファイル |ft_rust.txt| に記述してある。
このプラグインについての解說は長くなるので、別のファイルに分割してある: |ft_sql.txt|
*.tex ファイルの最初の行が次のやうな形なら
%&<format>
ファイルタイプは次のどれかになる: plaintex (プレーン TeX), context (ConTeXt), tex (LaTeX)。さうでなければ context か tex かを決定するためにファイル內からキーワードを檢索する。もしキーワードが見つからなければ既定値として plaintex になる。 この既定値は、變數 g:tex_flavor を定義すれば變更することができる。次のどれかのやうにする:
let g:tex_flavor = "plain" let g:tex_flavor = "context" let g:tex_flavor = "latex"
現在のところこれ以外のフォーマットは識別されない。
Vim ファイルタイププラグインは、[[ および ]] で函數の先頭および末尾に移動するためのマッピングを定義する。コメントの周邊には ]" および [" で移動する。
このマッピングは以下のやうにして無效化することができる:
let g:no_vim_maps = 1
Zimbu ファイルタイププラグインは、[[ および ]] で函數の先頭および末尾に移動するためのマッピングを定義する。
このマッピングは以下のやうにして無效化することができる:
let g:no_zimbu_maps = 1