Up: 目次   [Index]


ハングル (韓國語) の入力

*hangulin.txt*  For Vim バージョン 8.1.  Last change: 2015 Nov 24


        VIMリファレンスマニュアル  by Chi-Deok Hwang and Sung-Hyun Nam

イントロダクション

これは GUI version の Vim でハングル (韓國語) を入力するための說明です。XIM プログラムを持つてゐる場合は、|+xim| 機能を使ふことができます。基本的にこのファイルは XIM プログラムを持つてゐない方向けの說明です。

コンパイル

次のオプションは最低限の指定であり、他の configure オプションを追加することもできます。

./configure --with-x --enable-multibyte --enable-hangulinput \
         --disable-xim

そして、|+hangul_input| 機能が configure によつて有效になつてゐるかどうか、feature.h をチェックすべきです。そして、他のオプションも選擇することができます。たとへば、2 bulsik か 3 bulsik のどちらのキーボード・タイプを使ふかなど。次のやうなキーワードがファイルにはあります。

#define HANGUL_DEFAULT_KEYBOARD 2
#define ESC_CHG_TO_ENG_MODE
/* #define X_LOCALE */

環境變數

LANG 變數を、ko, ko_KR.euckR および ko_KR.UTF-8 のやうな韓國語ロケールに指定する必要があります。

LC_ALL 變數をセットしてゐる場合は、それも韓國語ロケールである必要があります。

VIM リソース

encoding’ と ’fileencodings’ をセットしたいかもしれません。

例:

:set encoding=euc-kr
:set encoding=utf-8
:set fileencodings=ucs-bom,utf-8,cp949,euc-kr,latin1

キーボード

VIM_KEYBOARD か HANGUL_KEYBOARD_TYPE 環境變數を使ふことによつて、キーボード・タイプ(2 bulsk か 3 bulsik)を變更することができます。sh の場合で、2 bulsik にするには、次を實行してください:

export VIM_KEYBOARD="2"

もしくは:

export HANGUL_KEYBOARD_TYPE="2"

兩方がセットされてゐる場合は、VIM_KEYBOARD が優先されます。

ハングル・フォント

GTK バージョンの GVIM を使用してゐる場合は ’guifont’ と ’guifontwide’ をセットするべきです。

例:

set guifont=Courier\ 12
set guifontwide=NanumGothicCoding\ 12

Motif もしくは Athena バージョンの GVIM を使用してゐる場合は vimrc 內で ’guifontset’ をセットするべきです。フォントセットは .Xdefaults ファイル內で指定できます。

$HOME/.gvimrc:

set guifontset=english_font,hangul_font

$HOME/.Xdefaults:

Vim.font: english_font

! 次の行は Athena version でのハングル・メニューに使はれます
*international: True
Vim*fontSet: english_font,hangul_font

! 次の行は Motif version でのハングル・メニューに使はれます
*international: True
Vim*fontList: english_font;hangul_font:

注意! , (コンマ) か ; (セミコロン)です。

そして ’:set guifont’ が設定されてゐてはいけません。もし設定されてゐると GVim は ’:set guifontset’ を無視します。つまり、Vim がフォントセットのサポートなしで動作することになり、英語の文字だけが見えることになり、ハングルは正しくは表示されなくなります。

"fontset" 機能が有效になつた後、シンタックス定義での "font" 設定でのみ英語のフォントを使ふことはできなくなります。 例へば、もし .gvimrc で次のやうにしてゐる場合は:

:set guifontset=eng_font,your_font

構文ハイライトの指定では次のやうにする必要があります:

:hi Comment guifg=Cyan font=another_eng_font,another_your_font

單に次のやうにした場合は:

:hi Comment font=another_eng_font

たくさんのエラーメッセージが表示されることになります。注意してください!

ハングル・フォントの幅は、英語フォントの幅の 2 倍である必要があります。

サポートされてゐない機能

Johab フォントはサポートしてゐません。
Hanja フォントはサポートしてゐません。
それらをサポートする豫定は一切ありません。

もしも本當にそれらの機能が必要ならば、それらをサポートした端末エミュレータ上でコンソールバージョンの Vim を使つてください。

バグ・コメント

コメント、パッチ、提案などはこちらに:

SungHyun Nam <goweol@gmail.com>
Chi-Deok Hwang <...>