*message.txt* For Vim バージョン 8.1. Last change: 2019 Oct 19 VIMリファレンスマニュアル by Bram Moolenaar
このファイルでは Vim が表示するメッセージとエラーメッセージのリストを、アルファベット順で紹介してゐます。メッセージの意味がわからなかつた時には、これを使つて調べることができます。とはいへ完璧ではありません。
1. 古いメッセージ | |:messages| |
2. エラーメッセージ | |error-messages| |
3. メッセージ | |messages| |
既に發生したメッセージを見るために ":messages
" コマンドを使用することができます。これはメッセージが上書きされてしまつたり、スクロールで流れていつてしまつた時にとりわけ便利です。これは ’shortmess’ オプションに依存します。
すべてのメッセージを表示します。
新しい方から {count} 件のメッセージを表示します。
すべてのメッセージを削除します。
新しい方から {count} 件を殘してメッセージを削除します。
見ることのできるメッセージ數は、tiny バージョンでは 20 に、それ以外のバージョンでは 200 に固定されてゐます。
コマンド "g<" を使ふと前のコマンドの出力の最後のページを見ることができる。hit-enter プロンプトで誤つて <Space>
を押してしまつたときにこれは便利である。このコマンドを使ふと hit-enter プロンプトまで戾り、そこでスクロールバックができる。
Note:
出力を表示中に "q" を押してそれ以降の出力表示をさせなかつた場合は、"g<" を使つたときにもそこまでしか表示されないことに注意してください。 他のコマンドが出力を行ふと、前のコマンドの出力は消去されます。"g<" の出力はリダイレクトされません。
飜譯されたメッセージを使つてゐるなら、誰がそのメッセージや飜譯をメンテナンスしてゐるかが最初の行に表示されます。閒違ひを見つけたときはそこを見てメンテナーに聯絡をとることができます。
特定の (エラー) メッセージに關するヘルプを見つけたいときは、メッセージの最初に表示される ID を使ひます。例へば:
E72: Close error on swap file
または (イタリア語の) 飜譯版なら:
E72: Errore durante chiusura swap file
といふ (エラー) メッセージに關するヘルプを見つけるには:
:help E72
とします。面倒ならシフトキーを使はなくても大丈夫です:
:help e72
エラーメッセージが表示されたけれども、それを讀む前に消えてしまつた場合には、次のコマンドでもう一度見ることができます:
:echo errmsg
もしくは最近のメッセージのリストを見るには:
:messages
詳しくは上の ‘:messages
‘ を參照。
Add to read buffer makemap: Illegal mode Cannot create BalloonEval with both message and callback Hangul automata ERROR block was not locked Didn't get block nr {N}? ml_upd_block0(): Didn't get block 0?? pointer block id wrong {N} Updated too many blocks? get_varp ERROR u_undo: line numbers wrong undo list corrupt undo line missing ml_get: cannot find line {N} cannot find line {N} line number out of range: {N} past the end line count wrong in block {N} Internal error Internal error: {function} fatal error in cs_manage_matches Invalid count for del_bytes(): {N}
これは內部エラーです。これを再現できる場合には、バグレポートを送つてください。|bugs|
ATTENTION Found a swap file by the name ...
|ATTENTION| を參照してください。
Buffer {N} not found
あなたが要求したバッファは存在してゐません。これはマークを含んでゐたり、その他の方法で參照されてゐるバッファを完全に削除 (wiped out) したときも起こりえます。|:bwipeout|
Buffer with this name already exists
同じ名前のバッファを 2 つ持つことはできません。
Close error on swap file
編輯中のテキストのコピーを保存するスワップファイル |swap-file| が適切にクローズできませんでした。たいていは無害です。
Command too recursive
Ex コマンドが Ex コマンドを實行する Ex コマンドを實行...(以下略) となつたとき起こります。この制限は、200 または ’maxfuncdepth’ のどちらか大きいはうになります。それ以上多いときはおそらく無限ループでせう。おそらく |:execute| か |:source| コマンドが關係してゐるでせう。
Cannot allocate color {name}
色の名前 {name} が不明。ほとんどのシステム上で利用可能な色のリストが |gui-colors| にあるので參照してください。
Cannot allocate colormap entry, some colors may be incorrect
Vim で必要な色數を使用できないことを意味してゐます。Vim は終了しませんが、一部の色が正しく表示されません。多くの色を使つてゐさうなアプリケーションを止めるか、もしくは gvim を起動した後で起動してみませう。 ブラウザーは多くの色を浪費することで知られてゐます。netscape の場合は、獨自の colormap を使ふやうに指定することで囘避できます:
netscape -install
もしくは色數の制限をしませう (64 くらゐが良いらしい):
netscape -ncols 64
Xdefaults で次の一行を使つて同じことができます:
Netscape*installColormap: Yes
もしくは
Netscape*maxImageColors: 64
Cannot expand wildcards
Vim がワイルドカードを展開しようとしたけれども失敗してしまふやうな、をかしな文字の組み合はせがファイル名に含まれてゐます。これはマッチするファイル名が見つからなかつたといふことではなく、パターンが不正であることを意味してゐます。
Cannot go back to previous directory
ファイル名を展開中に、Vim が以前使はれてゐたディレクトリに戾ることに失敗しました。使はれてゐる全てのファイル名が無效になるかもしれません!ユーザーはカレントディレクトリに實行パーミッションを持つてゐる必要があります。
Cannot open "{filename}" for writing Can’t open file for writing
なんらかの理由によつて、あなたが書かうとしてゐるファイルは作成または上書きができません。その理由とは、そのディレクトリに書き込みパーミッションを持つてゐなかつたり、ファイル名が無效であることかもしれません。
Can’t open linked file for writing
あなたは上書きできないファイルに書き込みをしようとしてゐて、そのファイルはリンク (ハードリンクまたはシンボリックリンク) です。そのリンクまたはファイルのあるディレクトリが書き込み可能なら、それでも書き込むことは可能ですが、あなたがそのリンクを削除してその場所にファイルを書き込みたいのか、ファイルそのものを削除してその場所に新しいファイルを書き込みたいのか Vim にはわかりません。もし本當にファイルをこの名前で書き込みたいのなら、手動でリンクまたはファイルを削除するか、Vim がそれを上書きできるやうにパーミッションを變更しなければなりません。
Cannot change read-only variable "{name}"
函數の引數 |a:var| または Vim 內部變數 |v:var| に値を代入しようとしました。これらはリードオンリーです。
Cannot unload last buffer
Vim は常に少なくとも 1 つのバッファをロードしてゐなければなりません。さうでなければウィンドウに表示するものが何もなくなつてしまひます。
Can’t open errorfile <filename>
":make
" や ":grep
" コマンドを使つた時: エラーメッセージや grep の結果を開くことができませんでした。これには幾つかの原因が考へられます:
$PATH
をチェックすること。
Can’t open file C:\TEMP\VIoD243.TMP
MS-Windows において、外部コマンドの出力を讀み込まうとしたけれども、コマンドが正常に動作しなかつたときに現れます。これには多くの原因がありえます。’shell’, ’shellquote’, ’shellxquote’, ’shellslash’ やこれらに關聯したオプションをチェックしてください。外部コマンドが見つからなかつたといふこともありえます。その場合の特別なエラーメッセージは用意されてゐません。
Command not allowed from exrc/vimrc in current dir or tag search
いくつかのコマンドはセキュリティ上の理由のために許可されてゐません。それらのコマンドはたいていカレントディレクトリの .exrc や .vimrc または tags ファイルから來ます。’secure’ も參照してください。
Command too complex
マッピングが非常に長いコマンド文字列に展開されてしまつた。マッピングが閒接的に自分自身を呼ぶことによつて起こつた可能性があります。
ファイル書き込み時に "CONVERSION ERROR" といふ文字が現れたら、これは內部で使はれてゐる UTF-8 からファイルのフォーマットに變換するときにいくつかのビットが失はれたことを意味します。このファイルには unmodified のマークがされません。情報の缺落が氣になるなら、バッファ中の文字を扱へるやうに ’fileencoding’ オプションを他の値にし、再度書き込みを行つてください。氣にしないならバッファを破毀したり ’modified’ オプションをリセットしてもよいでせう。バックアップファイルがある場合、’writebackup’ または ’backup’ が設定されてゐると削除されないので、變更を破毀したい場合は元に戾すことができます。
Could not rename swap file
ファイル名が變更されたとき、Vim は |swap-file| も同樣にリネームしようとします。これが失敗し、以前のスワップファイルが引き續き使はれます。多くの場合は無害です。
Damaged match string Corrupted regexp program
Vim 內部でなんらかの不具合が起こり、正規表現が壞れてしまひました。この問題を再現できるのなら報告をしてください。|bugs|
Error writing to "{filename}" Error closing "{filename}" Error reading "{filename}"
これは Vim がファイルをリネームしようとしたけれども、ファイル名の單純な變更ができなかつたときに起こります。その時ファイルはコピーされるのだらうけれども、どういふわけかこれが失敗しました。結果として、元のファイルとコピー先のファイルの兩方が存在することになりますが、コピー先のファイルは不完全な可能性があります。
Vim: Error reading input, exiting...
これは入力が求められてゐるときにタイプされた文字が讀み込めなかつた場合に起こります。Vim はどうにもならなくなり、終了するしかありません。これは標準入力と標準出力の兩方がリダイレクトされてゐて、かつ Vim を終了させないスクリプトを實行してゐるときに起こりえます。
Error while reading errorfile
エラーファイルの讀み込みに失敗しました。これはエラーメッセージが認識できないことによつて引き起こされるわけではありません。
Error while writing
ファイルの書き込みが正常に完了しませんでした。そのファイルはおそらく不完全です。
File exists (add ! to override) "{filename}" exists (add ! to override)
閒違つてファイルを上書きしてしまはないやうに保護されてゐます。どうしても上書きをしたいのなら、同じコマンドの直後に "!" を付けて使用します。例:
:w /tmp/test
これをこう變へます:
:w! /tmp/test
Swap file exists: {filename} (:silent! overrides)
Vim で編輯してゐる最中のファイルは上書きしないやうになつてゐます。このエラーはスワップファイルが存在するのに ":w! filename
" を實行したときに發生します。
:silent! w! /tmp/test
既存のファイルを上書きするために既に ! をつけてゐるので、この特別なコマンドが必要になります。
File is loaded in another buffer
あなたは別のバッファで使はれてゐる名前でファイルを書き込まうとしてゐます。さうすると同じファイルの 2 つの版ができてしまひます。
File not written: Writing is disabled by ’write’ option
’write’ オプションがオフです。これはファイルを書き込まうとする全てのコマンドが生成するメッセージです。コマンドライン引數で |-m| を指定することで同じメッセージを發生することができます。":set write
" で ’write’ オプションを設定することができます。
GUI cannot be used: Not enabled at compile time
GUI のためのコードを含んでゐない Vim のバージョンを實行してゐます。從つて "gvim" と ":gui
" は機能しません。
Invalid scroll size
これは ’scroll’, ’scrolljump’, ’scrolloff’ オプションに無效な値を設定することによつて引き起こされます。
"{filename}" is a directory
あなたは既存のディレクトリの名前でファイルを書き込まうとしました。これは不可能です。ファイル名を追加する必要があるでせう。
Mark has invalid line number
存在しない行番號を持つマークを使用しました。別のファイルのマークを持つてゐるときか、別のプログラムがファイルからラインを消してしまつた場合に起こりえます。
Missing {. Missing }.
ファイル名の中に {} を使つてゐるけれども、{ に對應する } がない、またはその逆になつてゐます。これは {foo,bar} のやうに使はなければなりません。これは "foo" と "bar" にマッチします。
ml_get: invalid lnum: {number}
これは Vim の內部エラーです。どうしたらこれを再現できるかを發見して、バグレポートを送つてくれないでせうか |bugreport.vim|。
{number} more files to edit
引數リストの最後の項目を編輯してゐないのに終了しようとしてゐます。これはまだ編輯すべきファイルがあるのに誤つて終了するのを防止します。|argument-list| を參照してください。もし本當に終了したいのなら、もう 1 度繰り返せば終了することができます。
No alternate file No alternate file name to substitute for ’#’
オルタネートファイルがまだ定義されてゐません。|alternate-file| を參照してください。
No file name
現在のバッファに名前が存在してゐません。ファイルに保存するためには ":w filename
" を使ひます。もしくは ":file fname
" でバッファに名前を付けます。
No file name for buffer {number}
變更されたバッファの 1 つがファイル名を持つてゐません。そのため、そのファイルを書き込むことができません。そのバッファにファイル名を與へる必要があります:
:buffer {number} :file {filename}
No previous substitute regular expression
パターンに文字 ’~’ を使用すると、以前に ":substitute" コマンドで使はれたパターンに置き換へられます。そのやうなコマンドがまだ使はれてゐない時には、これは失敗します。|/~| 參照。また、これは ":s/pat/%/
" を使つたときにも起こります。この "%" は以前の置換で使はれた置換後文字列を意味します。
No previous regular expression
空の檢索パターンを使用したときには、以前に使はれた檢索パターンが再度使用されます。しかし、以前に檢索が行はれてゐないのならば、それはできません。
No such abbreviation
":unabbreviate
" コマンドを存在してゐない略語を引數にして實行しました。":cunabbrev
"、":iunabbrev
" などのバリエーションも同じメッセージを與へます。後ろに空白がついてゐないかチェックしてください。
/dev/dsp: No such file or directory
Gnome サポートつきの GTK GUI でのみ表示されます。Gnome がオーディオデバイスを使はうとしたけれども、これは利用可能ではありません。このエラーは無視できます。
No such mapping
":unmap
" コマンドを、存在してゐないマップを引數にして實行しました。":cunmap
", ":unmap!
" などの、このコマンドのバリエーションも同じメッセージを與へます。いくつかのヒント:
:unmap <buffer>
" とする必要があります。|:map-<buffer>|
No write since last change (add ! to override) No write since last change for buffer {N} (add ! to override)
變更のあるファイルを抛棄 (|abandon|) しようとしました。Vim は仕事 (ファイル) を失つてしまふ危險から守つてくれます。變更されたファイルを ":w
" で保存するか、變更を失つたとしても本當に抛棄 (|abandon|) するかのどちらかができます。破毀するには、使つたコマンドのすぐ後に ’!’ を付けて實行してください。例:
:e other_file
これをこう變へます:
:e! other_file
No write since last change for buffer "{name}"
變更されたバッファがあるのに Vim を終了しようとしたときに表示されます。變更されたバッファを |:w| で書き込むか、":qa!
" などのバッファを强制的に破毀するコマンドを使はなければなりません。保存しておきたい變更を破毀しないやうに注意してください。特に ’hidden’ をセットしてゐるときは、バッファのことを忘れてゐるかもしれません。
[No write since last change]
このメッセージは、少なくとも 1 つのバッファが變更されてゐるときにシェルコマンドを實行したときに現れます。このメッセージを表示させないやうにするには、オプション ’warn’ をオフにします。
Null argument
Vim 內部で何か不具合が起こり、NULL ポインタが生じてしまつた。もしこの問題を再現できるのなら報告をしてください。|bugs|
Out of memory! Out of memory! (allocating {number} bytes) Cannot allocate any buffer, exiting... Cannot allocate buffer, using other one...
あ~あ… 何か厄介なことをしたか、別のプログラムがメモリを喰ひ盡くしたかに違ひありません。氣をつけて!Vim はメモリ不足の狀況を想定してゐません。まづは、變更したファイルが保存されてゐるか確認しませう。それからメモリを節約する方法を考へませう。安全に使ひたいのであれば、一度 Vim を終了して、再度起動しませう。
Vim がまだ初期化中にこれが發生した場合、ファイルの編輯が機能する可能性は非常に低いため、Vim は値 123 で終了します。
バッファは一部のみメモリに保持されるので、大きなファイルを編輯するときでもメモリ不足になることはほとんどありません。アンドゥ情報は完全にメモリに保持されますが、次の方法でその量を減らすことができます:
Pattern too long
int 型が 16 ビットのシステム上で起こります: コンパイルされた正規表現パターンの長さが 65000 文字以上になつてゐます。もつと短いパターンを試してください。また、ルールのオフセットが利用可能な空閒に收まらない場合にも起こります。もつとシンプルなパターンを試してください。
’readonly’ option is set (add ! to override)
讀み込み專用とマークされたファイルに書き込まうとしました。本當にファイルを書き込んでしまふには、’readonly’ オプションをリセットするか、保存に使用したコマンドに ’!’ を付けて實行し直すかのどちらかです。例:
:w
これをこう變へます:
:w!
Read error in swap file Seek error in swap file read Oops, lost the swap file!!!
Vim が |swap-file| からテキストを讀み込まうとしたが、何かまづいことが起こりました。關係するバッファのテキストが破壞されてゐるかもしれません。バッファを書き込む前に注意深くチェックしてください。違ひをチェックするために、別のファイルに書き出すといいかもしれません。
Recursive use of :normal too deep
":normal
" コマンドの引數で再び ":normal
" コマンドを使ひ、再歸的になつてゐます。これは ’maxmapdepth’ で回數が制限されてゐます。この例ではどうやつてそれを引き起こすかを示してゐます:
:map gq :normal gq<CR>
"gq" とタイプすればこのマッピングが實行され、その結果再び "gq" が呼び出されます。
Scripts nested too deep
スクリプトはコマンドライン引數の "-s" や、":source
" コマンドで讀み込むことができます。スクリプトは、他のスクリプトファイルを讀み込むことができます。これは 14 段階まで續けることができます。それ以上に入れ子にした場合には、Vim は再歸的なループがあると假定し、このエラーメッセージを出して讀み込みを止めます。
Sorry, the command is not available in this version
使用中の Vim では利用できないコマンドを使はうとしました。Vim のコンパイル時に、いくつもの機能を有效/無效にすることができます。これは Vim をどれだけ大きくするかの決定と OS に依存します。いつどの機能が利用できるのかを見るには |+feature-list| を參照してください。|:version| コマンドを使ふと、Vim がどの機能つきでコンパイルされたかを表示することができます。
Swap file already exists (symlink attack?)
Vim がスワップファイルを開かうとしたけれども、それが既に存在するかその場所にシンボリックリンクがあつたとき表示されます。これは本來起こつてはなりません。なぜなら Vim はすでにそのファイルが存在しないことをチェックしたからです。他の誰かが同じファイルをちやうど同じ瞬閒に開いたか (これはほぼありえない)、誰かが symlink 攻擊をしようとしてゐるかです (/tmp にあるファイルを編輯中か、’directory’ が "/tmp" で始まつてゐる場合に起こりえます。’directory’ を "/tmp" 以下に設定すべきではありません)。
Tags file not sorted: {file name}
Vim (および Vi) は tags ファイルが ASCII 順でソートされてゐることを期待します。さうすれば線形探索よりもかなり高速な二分探索が可能になるからです。もしも tags ファイルがソートされてゐなかつたら、|'tagbsearch'| オプションをリセットする必要があります。
このメッセージは Vim が tag を探してゐる時に問題があると表示されます。tags ファイルがソートされてゐないにもかかはらず、このメッセージが表示されないことも時々あります。
Too many different highlighting attributes in use
Vim は約 223 種類までの强調表示を扱ふことができます。この限界に達してしまつたといふことは、異なる引數に對して |:highlight| コマンドを使ひすぎたことを意味します。":highlight link
" はカウントされません。
Too many file names
ファイル名を展開して、マッチが 1 個以上見つかりました。直前に使はれたコマンドに對してはマッチが 1 つしか許されません。
Unable to open swap file for "{filename}", recovery impossible
Vim がスワップファイルを作成できませんでした。ファイルを編輯することはできますが、もしも Vim が不意に終了した場合に變更は失はれます。また、巨大なファイルを編輯するときはメモリを多く消費するかもしれません。このエラーを囘避するために ’directory’ オプションを變更するとよいかもしれません。’directory’ が空の場合、このエラーは發生しません。|swap-file| を參照してください。
Use ! to write partial buffer
バッファの一部を書き込むために範圍選擇をしてゐる場合、元のファイルを上書きするのは一般的ではありません。これはおそらく誤りです (例へば、ビジュアルモードがアクティブなときに ":w" を使ふ)。それゆゑ Vim はコマンドの後に ! をつけることを必要とします。例: ":3,10w!
"。
Warning: Cannot convert string "<Key>Escape,_Key_Cancel" to type VirtualBinding
起動時にこのやうなメッセージが現れた場合、これは Vim の問題ではなく、X11 の設定が閒違つてゐます。この問題を解決するためのヒントはここにあります:
http://groups.yahoo.com/group/solarisonintel/message/12179.
[この URL はもはや有效ではありません]
Warning: Changing a readonly file
ファイルが讀み込み專用なのに、變更を加へようとしてゐます。このメッセージを避けるには、自動コマンドイベント |FileChangedRO| を使ふことができます (自動コマンドは ’readonly’ オプションをリセットしなければなりません)。ファイルへの變更を完全に禁止するには ’modifiable’ を參照してください。
このメッセージは ’readonly’ がセットされて以降、最初の變更に對してのみ現れます。
Warning: File "{filename}" has been created after editing started
存在してゐなかつたファイルを編輯してゐまが、現在はファイルが存在してゐます。現在開いてゐるファイルの編輯を續けるか、新しく作成されたファイルを開くか決めなければなりません。’buftype’ が空でないときはこのメッセージは表示されません。
Warning: File "{filename}" has changed since editing started
ファイルが編輯を始めた時とは違ふタイムスタンプを持つてゐて、その內容が變更されてゐます (より正確には: 現在のオプション設定と自動コマンドでそのファイルを讀み直した結果、異なるテキストになつてしまつたとき)。多分他のプログラムがそのファイルを書き換へたのでせう。何が起こつたのか究明し、どちらの版を殘したいのか決斷する必要があります。これを自動的に行はせたいのなら ’autoread’ オプションをセットしてください。’buftype’ が空でないならばこのメッセージは表示されません。
何も閒違つたことをしてゐないのに、このメッセージを受け取る可能性が 1 つ考へられます: 夏時閒が始まる日に Windows でファイルを保存した場合です。この場合、次の方法のうちどれかで修正することができます:
SET TZ=-1
タイムゾーンに "-1" の修正を施す。
もし W11 が常に表示される場合、"Acronis Active Protection" を無效にするか、Vim を信賴できるサービス/アプリケーションとして登錄する必要があるかもしれません。
Warning: File "{filename}" has changed and the buffer was changed in Vim as well
上のものと同樣で、Vim 內のバッファも同樣に變更されました。Vim 內の版とディスク上の版のどちらを殘すのかを決めなければなりません。’buftype’ が空でない場合、このメッセージは表示されません。
Warning: Mode of file "{filename}" has changed since editing started
バッファのタイムスタンプが變更されて、中身は同じだけれどもモード (パーミッション) が變更されたとき。これは通常、讀み込み專用ビットをリセットするやうなバージョン管理システムからファイルをチェックアウトしたときに起こります。ファイルを讀み直すのが安全です。自動的にファイルを讀み直させるやうにするには ’autoread’ をセットしてください。
File "{filename}" no longer available
編輯を始めてゐるファイルが銷失したか、もはやアクセスできなくなつてゐます。變更が失はれるのを避けるため、バッファが書き込まれたか確認してください。’buftype’ が空でないときはこのメッセージは表示されません。
Warning: List of file names overflow
とてつもなくたくさんのバッファを使つてゐます。かうなると 2 つのバッファに同じ番號が割り當てられるやうになり、樣々な問題を引き起こします。Vim を終了し、再起動するとよいかもしれません。
Buffer cannot be registered
メモリ不足になつたかバッファ番號が重複しました。W14 の後に發生するかもしれません。バッファ檢索は常には機能しないので、Vim を再起動したはうが良いでせう。
Seek error in swap file write Write error in swap file
これはたいていディスクが一杯のときに起こります。Vim が |swap-file| にテキストを書き込むことができませんでした。直接的には有害ではありませんが、Vim が不意に終了したとき、テキストが失はれ、復活の可能性もなくなつてしまふかもしれません。この問題が持續する場合は、Vim がメモリを使ひ果たしてゐるのかもしれません。
Xlib: connection to "<machine-name:0.0" refused by server
Vim が X サーバーへ接續を試みたけれども、接續を確立できなかつた場合にこれが起こります。X サーバーへの接續は、タイトルと xterm のクリップボードをサポートするために必要とされます。殘念なことに、|+xterm_clipboard| と |+X11| の機能を無效にしない限り、このエラーメッセージは避けることができません。
\\ should be followed by /, ? or &
コマンドラインがバックスラッシュで始まつてゐるか、コマンドの範圍のをかしな場所にバックスラッシュが含まれてゐます。これはしばしばコマンドラインの行繼續が無效にされてゐるため引き起こされます。行繼續を有效にするには ’cpoptions’ から ’C’ フラグを除くか、または ":set nocp
" を使用してください。
Argument required
引數を必要とする Ex コマンドに對し、引數を與へないで實行したとき起こります。
Invalid argument Invalid argument: {arg} Duplicate argument: {arg}
Ex コマンドまたは函數が實行されたけれども、無效な引數が指定されました。
Trailing characters
引數をつけてはならない Ex コマンドに引數が指定されました。
No ! allowed Don’t panic!
"!" をつけてはならない Ex コマンドに "!" をつけました。
No range allowed
範圍指定を許可してゐない Ex コマンドに範圍を指定しました。|cmdline-ranges| を參照してください。
Can’t create file {filename} Can’t get temp file name
Vim が一時ファイルを作成できませんでした。
Can’t open file {filename} Can’t read file {filename}
Vim が一時ファイルを讀み込めませんでした。特に Windows では、cmd.exe での特殊文字のエスケープがうまくできない場合に發生します。パッチ 7.3.443 でエスケープ方法が變更されました。|system()| に與へるすべてのシェル引數に |shellescape()| を使つてみるとよいでせう。あるいは、明示的に ^ でエスケープする方法もあります。’shellxquote’ と ’shellxescape’ も參照してください。
Ambiguous use of user-defined command
名前の先頭部分が一致するユーザー定義コマンドが 2 つあり、そのうちの 1 つを實行しようとコマンドライン補完をしました。|user-cmd-ambiguous| を參照してください。例:
:command MyCommand1 echo "one" :command MyCommand2 echo "two" :MyCommand
Not an editor command
Ex コマンドでもユーザー定義コマンドでもないコマンドを實行しようとしました。
コマンドテーブルはアップデートされる必要があります。’make cmdidxs
’ を實行します。
これはソースコードを變更した時と src/ex_cmds.h にコマンドを追加した時にのみ生じます。このルックアップテーブルは次を實行してアップデートされる必要があります:
make cmdidxs
Vim がくれるさまざまなメッセージの (不完全な) 槪觀です:
Press ENTER or type command to continue
このメッセージは讀んでもらひたい何かがあつて、スクリーンの再描畫が中斷されてゐるときに與へられます:
:!ls
" と "=")。
<Enter>
か <Space>
(他の用途に使はれてゐないことが條件) を押します。
k
’, <Up>
, ’u
’, ’b
’, ’g
’ を押すとメッセージが上にスクロールします。これは |more-prompt| と同樣に働きます。’compatible’ がオフで ’more’ がオンのときだけ有效です。
j
’, ’f
’, ’d
’, <Down>
は無視されます。これは ’j
’, ’f
’ を押しつぱなしにしたときメッセージが消えてしまふのを避けるためです。
<Space>
を押すのと同樣になります。ただし ’r’ フラグを含んでゐるとテキストを選擇できなくなります。
<Space>
を押すのと同樣になります。
もしも誤つて <Enter>
や <Space>
を押してしまつて、テキストを表示し直したいときは |g<| を使ひます。これは ’more’ がオンのときだけ有效です。
hit-enter のプロンプトの回數を減らすには:
:echo
‘ テキストの長さが確實に |v:echospace| 畫面セル數以下になるやうにします。
スクリプトが hit-enter プロンプトを出すけれども、なぜそれが出るのかわからない場合は變數 |v:scrollstart| が便利かもしれません。
’mouse’ も參照してください。hit-enter メッセージは |hl-Question| グループで强調されます。
-- More -- -- More -- SPACE/d/j: screen/page/line down, b/u/k: up, q: quit
このメッセージはスクリーンがメッセージで埋め盡くされた時に表示されます。’more’ オプションがオンの時だけ與へられます。|hl-MoreMsg| グループで强調されます。
種類 | 效果 |
---|---|
<CR> or <NL> or j or <Down> | 1 行進める |
d | 次の半ページ |
<Space> or f or <PageDown> | 次のページ (1 畫面) |
G | 最後へ (hit-enter プロンプトまで) |
<BS> or k or <Up> | 1 行戾る |
u | 前の半ページ |
b or <PageUp> | 前のページ |
g | 最初へ戾る |
q, <Esc> or CTRL-C | リスト表示を止める |
: | リスト表示を止めコマンドラインに入る |
<C-Y> | モードレスセレクションをクリップボード (レジスタ "* と "+) にヤンク (コピー) する |
{メニューの項目} | コマンドラインでメニューが定義されてゐること |
<LeftMouse> | 次のページ (*) |
その他のキーは、これらのキーの意味が表示されます。
左クリックは次のときだけ機能します:
Note:
タイプされたキーはターミナルから直接得られ、マップされず typeahead は無視されます。
コマンド |g<| を使ふと前のコマンドの出力の最後のページを見ることができます。hit-enter プロンプトで誤つて <Space>
を押してしまつたときにこれは便利です。