*rileft.txt* For Vim バージョン 8.1. Last change: 2019 May 05 VIMリファレンスマニュアル by Avner Lottem updated by Nadim Shaikli
Vim における "右左" 書きとヘブライマッピング
これらの機能は Avner Lottem によつて作成された
E-mail: alottem@iil.intel.com
Phone: +972-4-8307322
{Vim が |+rightleft| 機能付きでコンパイルされたときのみ有效}
アラビア語、ペルシア語、ヘブライ語など、いくつかの言語では文章を右から左へ表示する。これらの言語で書かれたファイルは普通に記錄され、右から左へ表示するのはグラフィックエンジンの機能である (Unicode を利用して)。右左指向ファイルでは文字は畫面の右から左へ書かれる。
雙方向性 (Bidirectionality 略して bidi) は Unicode がこれらの言語を扱ふために提供してゐるものである。雙方向性はユーザーが "右から左" のテキストと "左から右" のテキストを同時に同じウィンドウで適切に表示できるやうにする。Vim は現在のところ、簡素でゐるために、雙方向性を提供してゐない。單に "右から左" 言語を表示、入力、使用する機能を提供してゐる。古い混在方法、文字單位 (または複數文字) で表示する方向を決める方法はサポートされてゐない。そして、この種のサポートは既存のエディタに簡單に加へることはできない (そして Unicode でも承認されてゐない)。
全面的に ’rightleft’ オプションを使ふ代はりに、もう 1 つ逆方向に插入する方法がある。’revins’ (逆插入) オプションが有效になつてゐると、插入した文字が後方に流れていく。"右左" 方向のテキストを入力するのに使へる。キャラクタを插入すると、カーソルはその場から動かずテキストが右へ流れていく。<BS>
はカーソルの下の文字を削除する。
CTRL-W と CTRL-U も反對の方向へ働く。’backspace’ オプションが指定されてゐるかにかかはらず <BS>
、CTRL-W、CTRL-U は入力の開始點や行末で停止しない。
(まだ) 逆置換モードは實裝されてゐない。
’showmode’ オプションが設定されてゐると、逆插入モードが有效になつてゐる時には狀態表示行 (ステータスライン) に "‘-- REVERSE INSERT --’" が表示されるだらう。
マウスでカットした文章を "右左" ウィンドウに貼り付けると、"左右" バッファからカットされたバッファの文字を "右左" ファイルへ入力することになるので、テキストは反轉される。これを避けるには貼り付け前に ’revins’ を切り替へる。